老後になると収入の中心が年金となるため、
賃貸物件で住み家賃を払い続けるということが、
現実的には難しくなります。
家主さん側から見ても、
お年寄りよりは若い方に住んでもらえた方が、
死亡リスクや保証人問題に
頭を悩ますことだってないですからね。
ですから、老後のことを考えると、
家を持っておくべきなのですが、
とはいえ、家を持つ時には、
予算設定に細心の注意を払う必要があるし、
かつ、予算を絞っていく工夫をする必要があります。
せっかく家を持っても、
住宅ローン破綻を引き起こしてしまうと
元も子もないですからね・・・
✔土地にお金を掛け過ぎてはいけない!?
家づくりの予算を大きく左右するのが『土地』なのですが、
あまりに多くの方が、必要以上に土地にお金を掛け過ぎてしまい、
以下の2つの選択肢のどちらかを選ばざるを得なくなってしまいます。
1つは、家の予算を大幅に減らすという選択肢で、
もう1つは、家の予算も減らさなかった場合は、
返済金額が上昇してしまうという選択肢です。
いずれも決して良い選択肢ではありませんよね?
それゆえ、そもそも、
そんな不幸な2つの選択肢を取らなくていいようにするために、
誰もが、土地に掛ける予算を間違えないようにしないといけません。
✔土地選びで知っておくべき2つの知識
では、どのようにして土地を選んでいけばいいか?
ということになりますが、
まず、覚えておいていただきたいことが、
“無駄に広い土地を買わない”ということです。
土地は、自分たちに必要な家が建ち、
置きたい台数の車さえとめることが出来ればそれだけで充分です。
無駄に広い土地を買っても、
庭の工事費用も高くなるだけですし、
後々の庭の手入れも大変になるだけですしね。
それゆえ、まずは自分たちが望む家がどんな家なのかを明確にし、
それから、その実現のために必要な
最小限の土地を探すようにすることが、
土地予算圧縮のためには欠かせない要素となります。
また、“南道路の土地を買わない”ことも、
土地予算を圧縮するためには欠かせない要素です。
一般的に、南道路は最も価格が高く設定されているし、
競争が激しいことから、
売主の言い値で購入せざるを得ません。
しかし、それだけ高いお金を出したにもかかわらず、
実際に建つ家は、外から丸見えの家になってしまうことから、
カーテンが欠かせなくなります。
結果、室内が決して明るくない家が出来上がってしまいます。
しかも、そのカーテンに余分なコストがかかるし、
丸見え防止のための目隠しや植栽といった外構工事にも、
余分なコストがかることになってしまいます・・・
つまり、南道路の土地は、土地代だけに限らず、
建築代や外構工事代までも高くなってしまうというわけです。
✔住みやすさは土地の日当たりに左右されない
日当たりが良い土地を買えば、
必ず明るくて風通しが良くて、
居心地がいい家になるわけではありません。
逆に、日当たりが悪そうな土地を買えば、
必ず暗くて風通しが悪くて、
居心地が悪い家になるわけでもありません。
明るさや風通し居心地は、
どんな土地でも実現可能であり、
その実現の可否は、
土地が要因となるのではなく設計が要因となります。
ですから、これらをご理解いただいた上で、
土地に無駄にお金を掛け過ぎることなく、
土地選びをしていただければと思います。