長期金利上昇が家計に及ぼす影響

長期金利の指標となる

10年物国債の流通利回りが上昇すれば、

それに連動して長期金利が上昇します。

と聞いても、

いまいちピンと来ないと思うので、

これが家づくりにどのような影響を与えるのか?

について、お伝えしていきたいと思います。

おはようございます。

シンプルノート曽於・鹿児島野元です。

長期金利の上昇は、

一部の住宅ローン商品の金利上昇につながるのですが、

この影響を受ける住宅ローン商品は。

銀行が主に取扱う変動型商品の中の10年固定ローンと

フラット35などの全期間固定ローンです。

もし金利が上がったら、

どれくらい余分な利息を支払うことになるか?

では、もし金利が0.5%上がってしまった場合、

どれくらい利息の支払いが増えてしまうのでしょうか?

10年固定をオススメさせていただく方と、

全期間固定をオススメさせていただく方は、

全く違うので、それぞれ別々に考えてみますね。

では、まず10年固定型の住宅ローンの場合から。

10年固定をオススメさせていただく方は、

返済期間を20年以下に設定出来る方です。

自己資金をかなりたくさん準備出来る方や、

土地購入の必要がないことから、

家づくりの総予算を大幅に圧縮出来る方ですね。

では、借入金額を1500万円、

返済期間を20年として、

金利を1%と1.5%で比較しながら試算していってみますね。

金利1%の場合→68,984円

金利が1.5%の場合→72,382円

0.5%金利が上昇すれば、最初の10年は、

毎月の利息が3,398円増えることになります。

結果、10年間で407,760円利息が増えることになります。

そして、10年経過後に、

それぞれの金利が1%ずつ上がったと仮定したら、

金利2%の場合→72,456円

金利が2.5%の場合→75,992円となり、

残りの10年間の間も、

毎月3,536円の支払い差が生じることになります。

結果、3,536円×120回=424,320円

利息がさらに増えることになってしまいます。

つまり、20年の間で、

合計832,080円もの返済差が生じてしまう・・・

ということになるのですが、

これをパーセンテージに直してみると、

金利が0.5%上がっただけで、

利息の支払い率は、

なんと42%もアップしてしまうことになります。

しかし、これが全期間固定商品となると、

こんなもんじゃ済まされないぐらい、

あなたの財布に大きな影響を与えることになります。

✔期間が長くなればなるほど利息は膨らむということ!

自己資金がそれほど準備出来ない方や、

全くご準備できない方、

それから、土地から買って家づくりをされる方の多くは、

この全期間固定の住宅ローンを選ばざるを得ません。

というのも、金利上昇のリスクを取るには、

危険すぎるからです。

もし、途中で金利が上昇してしまった場合、

一気に返済が苦しくなり、

破産してしまう可能性が

高くなってしまいますからね。

せっかく建てた家を手放すことこそ、

家づくりで最もやってはいけない失敗ですからね。

では、借入金額を2500万円、

返済期間を35年として、

金利1%と1.5%で見比べてみましょう。

金利1%の場合→70,571円

金利1.5%の場合→76,546円

この場合、利息の支払いが、

5,975円も増えることになるのですが、

全期間固定であるということは、

これが35年420回続くということなので、

利息の支払いが2,509,500円も

増えることになってしまいます。

また、これを利息の支払い率として換算してみると、

なんと54%もアップしてしまうことになります。

いかがですか?

わずかな金利差で、

ものすごく支払利息が違ってくることを

ご理解いただけたのはないでしょうか?

毎月の返済に直してみると、

数千円という単位になるので、

その返済負担アップに、

そこまで敏感にはならないかもしれません。

しかし、冷静に試算してみると、

とんでもない金額を無駄に失うことになってしまうのが、

住宅ローンの恐ろしいところです。

ですから、住宅ローンを選ぶ際に、

最も大切なポイントとなる利息ついて、

よく理解していただいた上で、

住宅ローンを選んでいただければと思います。

それでは、、、

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